Selamat Hari Raya Aidilfitri ~断食あけましておめでとうございます~
1ヶ月の断食が明けました!!
こんにちは、KEIRAです.
今日は「断食」についてのお話です.
とは言っても「プチ断食で絶対痩せる!!」とか「デトックス効果抜群!プチ断食のすすめ」などのダイエット法の紹介ではありません.
イスラム教徒が毎年行う断食についてです.
イスラム暦の第9月をアラビア語ではRamadan(ラマダーン)と呼び,イスラム教徒はこの月の間,日の出から日没まで飲食を断つことが義務付けられています.私はまだイスラム教徒ではありませんが,将来の練習ということで初挑戦してみました.
私が学校の授業で学んだ時の印象と少し違いありました.
"飲"食を断つ
私は水は最低限生きるために必要だから「飲んで」いいだろう.と勝手に考えていました.しかし,「飲食を断つ」ですから文字通り飲むこともダメなんですね.知りませんでした.今回初挑戦でしたが,正直限界を感じ水を一杯飲んだ日がありました.言い訳ですが,この期間とても暑い日が続き,頭が働かなくなりました.
水を飲めば少し楽になるだろうと手を伸ばしたその一杯が自分をさらに苦しめるとは夢にも思いませんでした...その日は朝から飲まず食べずでした.お昼ごろに飲んだ一杯の水は私の内臓を一気に活動させ始め,やがて空腹の大きな波が押し寄せてきました.これは本当につらい時間でした.断食を破った私が悪いのだと考え,そのあとは日没まで何も口にしませんでした.
次の日からはその経験が頭に残っているので断食をしっかりと守ることができました.
日の出から日没のからくり
普段の生活では,基本的に朝起きた時に日が出ていることが圧倒的に多いのではないですか?
この時期日本の日の出は4時前後で,釣りが趣味だったりどこか遠出することがなければ寝ていますよね.私もこの時間は深い眠りについています.
ただし!断食の期間中この時間にはちょっとしたからくりがあります.寝ていては損をするかもしれないんです.
実は日の出の1時間半前くらいまでは,飲食OKなんです.日本では早朝というよりは夜中のように感じますが,赤道付近の日の出が遅い国の人々にとってはいつもよりちょっと早い朝ごはんの時間なんです.
これを聞いたとき私はなんだか安心した気持ちになりました.朝と昼飲まず食わずだと思っていたのが,昼だけでいいと思うとそんなに難しいことじゃないと私は感じました.
すき家の牛丼
断食をすると日没の時間が迫ってくるにつれて食べ物のことを強く考えるようになってきます.私は断食を始めてすぐの夕食に友人と牛丼のすき家に行きました.
一日ぶりの食事ですからとてもおなかが空いていました.私は高菜明太マヨ牛丼を注文しました.友人二人も同じように牛丼を注文しました.注文してすぐ提供されるのがすき家のいいところですね.
2~3分で友人二人の牛丼が一つのお盆に乗せられてやってきました.一つのお盆には2つが限界でしょう.さあ私もすぐ来るだろうとスプーンを手に取りました.しかし,数分待っても牛丼が来る気配はありません.伝票は持ってきていないから注文はしっかりされているだろうと思いそれからさらに数分待ちました.その間に友人たちは半分を食べ終わっていました.
心の中では「断食をしている俺が一番空腹なんだから早く持ってきてくれ」と思っていました.そしてやっと私のもとにも牛丼が届きました.いつもの見た目です.しかし,一口食べたとき思わず「え...美味しすぎる」と言ってしまいました.あの時の牛丼は間違いなくこの世で一番美味しい牛丼でした.
最後に
断食をすることで,いつも当たり前のように食べている食事の美味しさを最大限感じられるようになります.そして,食事ができることに心から感謝しなければならないと感じさせてくれます.
断食が明けた今,日本のお正月のような期間に入っています.タイトルにあるHari Raya というのはマレーシア語でこの期間を表した言葉です.